Manuscript paper rules for beginners: Book report in Japanese 基本！ 読書感想文の書き方
原稿用紙の使い方（読書感想文を書くために）
How to write Japanese vertically on manuscript paper(for beginners)
《この記事は日本語と英語があります。》
《This content is written in Japanese and English.》
はじめに
小学校の夏休みの宿題といえば、読書感想文がありました。毎年、決められた課題図書から選んで読み、原稿用紙に書いて学校へ提出しました。私、この宿題には毎年毎年本当に苦労しました。今から思えば、それはまさに、「やっつけ仕事」と言われるようなものだったかもしれません（笑）。
そうならないために、今回は読書感想文のコツを簡単にまとめてみました。このブログを読んで、文章がスラスラ書ける自信がつけばいいなと思います。
もくじ
（１）あらすじを書くのではなく、自分の考えを書きましょう。
（２）いきなり、提出用の原稿用紙に書き始めてはいけません。
（３）「丁寧体（です・ます調）」で書きましょう。
（４）今までに習った漢字は、ひらがなではなく漢字で書きましょう。
（５）引用箇所は、原文そのままを書くことが大切です。
（６）本文の段落と構成を理解しましょう。
（７）本文を書き終えたら、題名をつけます。
（８）声に出して読みやすいかどうか確認しましょう。
（９）原稿用紙のルールを確認ましょう。
（１）あらすじを書くのではなく、自分の考えを書きましょう。
あらすじ（ストーリー）をだらだらと長く書くのは、お勧めしません。あくまでも、読んだ感想を書くことが大切です。しかし、感想を書くために必要だと思う会話文などは、引用すると効果的です。
何のために文章を書くのかという「テーマ」を決めましょう。他の誰かのではなく、自分が考えたことや経験したことから得た考えを書く、ということを忘れないでください。
（２）いきなり、原稿用紙に書き始めてはいけません。
読書感想文は、思ったことを書くことが大切だとわかっていても、いきなり、本番の原稿用紙に書かないようにしましょう。別の紙に下書きをして、時間をかけて推敲すると、感じたこと・考えたことがより伝わる文章になります。できれば、下書きにも文字数が確認できる用紙を使いましょう。
まず、その本に付箋紙などを張り付けて、箇条書きでいいので、自分の気持ちの動いた箇所に思ったことを書き留めましょう。
（３）「丁寧体（です・ます調）」で書きましょう。
実は、日本語では文体が二種類あります。「丁寧体（です・ます調）」と「普通体（だ・である調）」です。日本語は、「丁寧体」と「普通体」を使い分けて文章を書いたり話したりしています。つまり、これら二つの文体を使いこなして、どちらか一方に文体を統一することが必要なのです。そもそも「文体」とは述語の形を中心として、
「文章を通して、丁寧さのレベルが一定に保たれている書き方」
のことです。
原稿用紙全部のページを通して、文章の中で一つの文体が一貫して使われます。
読書感想文で「丁寧体」で書くと、丁寧な印象になります。逆に、「普通体」の文章で書くとしっかりと言い切った印象になります。普通体は、新聞記事、論文、エッセイ、そして公的な報告書などに使用されています。二つの文体を混ぜると読みにくくなります。なので、二つの文体を混ぜないでください。
小中学校の作文の場合は、「丁寧体」で書けばほぼ間違いありません。
例：
「丁寧体」
今日は、朝から雨でした。
駅まで歩いてズボンが雨で濡れましたが、着替えられませんでした。
「普通体」
今日は、朝から雨だった。
駅まで歩いてズボンが雨で濡れたが、着替えられなかった。
（４）今までに習った漢字は、ひらがなで書いてはいけません。漢字で書きましょう。
また、全体を通して同じように統一する必要があります。
例えば、「または」を、「又は」や「または」と漢字やひらがなで混ぜて書いたりせずに、どちらか一つに決め統一します。
文章全体を通して、人称代名詞も統一します。参考までに、小学校低学年なら「ぼくor わたし、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、おにいちゃん、おねえちゃん、おとうと、いもうと」と書いても構わないと思います。中学年くらいからは「ぼく（僕）or わたし（私）、祖父（そ父）、祖母（そ母）、父、母、兄、姉、弟、妹」とします。
（５）引用箇所は、原文そのままを書くことが大切です。
勝手に漢字をひらがなに変えたりしません。基本的に括弧や句読点もそのままに引用します。会話文や引用文を引用する場合、自分の言葉と区別するため、鉤括弧を使いましょう。
（６）本文の段落と構成を理解しましょう。
◎段落
本文の書き出しや段落のはじめは、上から1マスあけて書きます。400字詰原稿用紙1ページにつき、３つか4つの段落があると読み手が読みやすく、内容も余計なことを書きすぎなくてすみます。
◎構成
作文の構成は「はじめ」「なか」「おわり」の3つのまとまりにすると書きやすいです。
「はじめ」は、なぜその本を選んだのか、本の印象から何を考えたかなどを書きます。
「なか」には、本の中の具体的な場面での感想や、自分の考えや経験、そう考えるに至った根拠などを書きます。「テーマ」をもって、自分の意見を展開します。「なか」の部分が作文の大部分を占めます。段落を内容の変わるところで分けましょう。
「おわり」には、作文全体のまとめを書きます。もう一度、これまでに書いた自分の意見を主張すると、自分の考えが強調できます。
（７）本文を書き終えたら、題名をつけます。
最後に題名を考えることで、自分の伝えたいことが題名となり、効果的だからです。題名とタイトルの内容が合っているかも重要です。
（８）声に出して、読みやすいかどうか確認します。
- 誤字脱字がないか、
- 接続詞が多すぎないか、
- 「・・・だと思いました。」の連続になっていないか、
- 矛盾した主張になっていないか、
- 読み手に分かりやすい展開になっているか、
- 一番伝えたい部分が強調されているか、
- 内容が大きく変わるところで段落を分けているか、
- 題名は内容にあっているか
ちなみに、学校で、読書感想文は、読んで発表することもあります。声に出して聞き取りやすく、読みやすいリズムになるよう読点を入れて整えましょう。
（９）原稿用紙のルールを説明します。
◎縦書きの原稿用紙
１行目：☐☐☐題名
または、
副題がある場合なら、前の行の題名よりも1マス下げてから、書く。2マスつなげた棒線を始めと終わりに付け加える。
☐☐題名
☐☐☐ーー副題ーー
２行目：●年●組☐名字（氏）☐下の名前（名）☐
３行目：☐本文
◎ページ番号の書き方
縦書き400字詰原稿用紙１枚ごとに、算用数字で１、２、３というように左上に書きます。
使う用紙によってはページ番号の書き方や、ホッチキスの止め方も変わります。よろしければ、このチャンネルの動画、「FAQ on manuscript paper: What you need to know before writing Japanese」でより詳しく説明していますので、見てくださいね。
◎使用できる符号の種類・名前・使い方
原稿用紙に書く、読書感想文や作文で使用する符号は、基本的に
、。・「」『』（）の6種類とされています。（参考資料『ちびむすドリル』による）
【符号の種類】
。丸、句点：文の終わりにつける。
、点、読点：文の切れ目につける。
・中点、中黒：単語を並べるときや、外国の名前に使う。
「 」かぎ、かぎかっこ：会話や強調したい言葉、書名などを囲う。
『 』二重かぎかっこ：会話文の中で、さらにかぎを使うときや、書名などに使う。
（ ）かっこ、丸かっこ：何かに説明を付け加えるときに、その文を囲う。
◎符号の書き方
原稿用紙のルールとしては、基本的に、符号はそれぞれ一マス使って書きます。
丸（。）
点（、）
かっこ（ 「」『』（））
「『（の３つの符号は、始まりを示すため、行末にならないようにしましょう。
はじめのかぎ「『（以外が一番上に来てしまう場合は、前の行の下に書きます。
会話の終わりのかぎと句点は一 マスに入れます。
。」
。』
。）
まとめ
読書感想文が苦手だと思っている人でも、言葉の使い方や原稿用紙のルールを学んでみると、案外スラスラと書けると思います。まずは、自分の感じたこと、考えたことを言葉にすることが大切ですね。
また、その手に取った本の背景にも注目したり、その本が作られた理由を考えたりするのも面白いと思います。
【English】
Manuscript paper rules for beginners
Book report in Japanese
Speaking of summer vacation homework from school, a book report is one of them. Every year, children choose a book from the assigned books, and read the book, then write a book report on the manuscript papers, and submit them to school. I remember I struggled with this kind of homework year after year. It was just a “rush job” at that time.
To avoid such a problem, I've summarized the tips for book reports. After watching this video, I hope you feel much confidence in writing. Then you can write the sentences more smoothly. Here are some tips for writing.
Contents
(1) Write your thoughts instead of writing a synopsis.
(2) Do not start writing offhand on the Manuscript paper for submission.
(3) Write in "Polite style".
(4) Always write the kanji you have learned so far instead of hiragana.
(5) When quoting, write the original text as it is.
(6) Understand the paragraphs and structure of the text.
(7) After writing the text, give it a title later.
(8) Read out loud whether it is easy to read.
(9) Check the rules for the manuscript paper.
OK. I am going to explain each now.
(1) Write your thoughts instead of writing a synopsis.
It is not recommended to write a synopsis (story) for most of your writing. It is important to write the impressions you have read. However, it is effective to quote conversational sentences, for example, that you think are necessary to write your impressions.
Let's decide the "theme" of what to write the text for. Remember to write YOUR thoughts and experiences, not someone else’s.
(2) Do not start writing offhand on the manuscript paper for submission.
Although you understand that writing your own thoughts is important, do not write offhand on the actual manuscript paper for submission. If you draft on another piece of paper and take the time to elaborate, your writing will be able to convey your feelings and thoughts much more clearly. If possible, use a piece of paper with grids that allows you to check the number of characters in the draft.
First of all, stick sticky notes on the book pages where your feelings are moved in the story. Write your little thought or your feelings briefly on sticky notes.
(3) Polite style OR plain style（丁寧体か普通体か）
Write in "Polite style".
Actually, there are two types of writing style in Japanese. They are "polite style(丁寧体)" and "plain style (普通体)". In Japanese, I write and speak sentences using "polite style" and "plain style" properly. In other words, it is necessary to master these two styles and unify the styles to either one. In the first place, "style" is mostly concerned with the form of predicates,
that means "writing style that keeps the level of politeness constant throughout the text."
One style is used consistently in the text throughout the pages of the manuscript paper.
Writing in a "polite style" in your writing will give you a polite impression. On the contrary, if you write in "plain style", you will get the impression that you have made a firm statement. Plain style is used in news articles, papers, essays, and official reports. Mixing the two styles makes it harder to read. So, don’t mix the two styles.
In the case of elementary and junior high school composition, there is almost no need to worry if you write in "polite style".
「丁寧体」
今日は、朝から雨でした。
駅まで歩いてズボンが雨で濡れましたが、着替えられませんでした。
「普通体」
今日は、朝から雨だった。
駅まで歩いてズボンが雨で濡れたが、着替えられなかった。
(4) Do not write in hiragana for words that you have learned its kanji before.
Let's write them in kanji. It also needs to be the same throughout.
We also unify personal pronouns throughout the text.
For reference, if you are in the lower grades of elementary school, you can write「ぼく or わたし、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん（おとうさん）、お母さん（おかあさん）、おにいちゃん、おねえちゃん、おとうと、いもうと」.
From around the middle grades, switch to「僕（ぼく）or 私、（わたし）、祖父（そふ）、祖母（そぼ）、父（ちち）、母（はは）、兄（あに）、姉（あね）、弟（おとうと）、妹（いもうと）」 .
(5) It is important to write the original text as it is when you quote.
Do not change kanji to hiragana. Basically, the parentheses and punctuation marks are also quoted as they are. When quoting conversational or quoted sentences, use brackets to distinguish them from your own words.
(6) Understand the paragraphs and structure of the text.
◎ Paragraph
When you start the text, or when you start a new paragraph, you need to leave one space brank from the top. Write 3 or 4 paragraphs per page of 400-character manuscript paper, it will be easier for the reader to read and you could avoid to write too much on one thing.
◎ Composition
It is easier to write an essay if it is composed of three groups: "はじめ beginning", "なか middle", and "おわり end".
In "はじめ beginning", write why you chose the book, what you thought from the impression of the book, and so on.
In "なか naka, middle", write your impressions of specific situations in the book, your thoughts and experiences, and the grounds for thinking that way. Develop your own opinion with a "theme". The "naka" part occupies most of the composition. Divide the paragraph where the content changes.
In "おわりend", write a summary of the entire composition. Once again, you can emphasize your thoughts by asserting your own opinions that you have written so far.
(7) After writing the text, give it a title later.
By thinking about the title at the end, the title would contain what you want to convey in your writing, that is so effective.
(8) Read out loud whether it is easy to read.
Check for typographical errors.
Are there too many conjunctions?
Didn’t you always finish the sentences with "「・・・だと思いました。」I thought ..."?
Isn't it a contradictory idea?
Is the development easy for the reader to understand?
Is the part you want to convey the most emphasized?
Is the paragraph divided properly where the content changes?
Does the title match the content?
Let's check. By the way, at school, book reports may be read aloud. Arrange the rhythm so that it is easy to read aloud and listen. Use commas for that.
(9) I will explain the rules for the manuscript paper.
◎ Vertical writing manuscript paper
1st line: ☐ ☐ ☐ Title
Or,
☐☐ Title
☐☐☐ --- Subtitle ---
If there is a subtitle, write it after lowering it by one square from the title on the previous line. Add a long bar connecting two squares at the beginning and end.
2nd line: Grade + Class ☐ Family name ☐ First name ☐
3rd line: ☐ Text
◎ How to write page numbers
For each sheet of vertical writing 400-character manuscript paper, write in Arabic numerals like 1, 2, 3, … in the upper left.
Where to write the page number and where to use the stapler will change depending on the paper you use. Please check out the former video in this channel, "FAQ on manuscript paper: What you need to know before writing Japanese" for more details.
◎ Punctuation marks and quotation marks
Now, let’s talk about punctuation marks and quotation marks used in book reports.
Basically, there are 6 types.
。 Full stop, maru, kuten (句点). The full stop is a small circle.
、Comma, ten, tōten (読点). It is for marking off separate elements within a sentence.
・ Interpunct, nakaguro (中黒; "middle black"). It is used for interword separation.
「 」 Single quotation marks, kagikakko (鉤括弧, hook brackets). Enclose conversations, words you want to emphasize, or book titles, articles, papers.
『 』Double quotation marks, nijūkagikakko (二重鉤括弧) .Double quotation marks are used to mark quotes within quotes: 「...『...』...」 as well as to mark book titles.
（ ） Parentheses, marukakko (丸括弧, round brackets).
When adding an explanation to something, enclose the sentence.
◎ How to write quotation marks
Write these marks「」『』（） using one square each. These starting brackets marks「,『,（, can be put to the top, but don’t put on the last square. Don’t write the closing brackets 」,』,）on the top, write below the previous line.
Put together a full stop or a comma with the punctuation mark for the end of the conversation in one square.
。」
。』
。）
Summary
Even if you think that you are not good at writing, when you learn how to use words and the rules of manuscript paper, you will be able to write with confidence. First of all, it is important to put your feelings and thoughts into words!
It's also interesting to look at the background of the book you picked up and think about what for the book was written.
Thank you for joining me(^_-)-☆
References:
『ちびむすドリル』「８月の学習ポスター原稿用紙の使い方」
https://happylilac.net/pdf/2018-poster_8.pdf
これであなたも作文上手！原稿用紙の使い方から構成のコツを大紹介「ベスト個別指導学習会」
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